お客様の期待に応える成果を創る。
その鍵は基本となる計算機技術への深い理解と柔軟な発想力。

ファイルシステムの研究開発をサポート

入社直後から10年以上、第一開発部に所属する石橋が一貫して任されてきたのは、オープンソースとして研究開発が進められているネットワーク共有ファイルシステム「Gfarm」に関連する仕事だ。

「Gfarm」は、複数のコンピュータをインターネットを経由して、一つのファイルシステムとして利用することができる、分散ファイルシステムの一つ。「京」などのスーパーコンピュータが運用されている「革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)」の共用ストレージ(十数ペタバイト)として、Gfarmが利用されている。また、最近は需要も高まり、商用サービスなどのファイルシステムとしても利用され始めている。

「最初の数年は、テストや性能測定を行ったり、監視ツールを作ったり、開発用サーバの管理といったシステムの開発には直接関係のないさまざまな作業をやっていました」そのときの必要に応じた作業を行うことで、今まで知らなかった新しい技術や情報を知ることができ、それが自分の楽しさにもつながっていったという。

数年たつと、徐々に他の機能に影響を与えないクライアント機能の開発に携わるようになる。その頃、趣味の一環として、Gfarmに既存のプログラムからアクセスできるようなマウントツールを作成したことがある。「作った当初は性能があまり良くなかったためか、研究者の方には興味を持ってもらえなかったのですが、半年くらいしたら『やっぱり便利だから』ということで採用されることになったんです」その機能と同等の機能はバージョンが上がった今も継続して使われている。

基礎的な知識を元に最適な解を提案

最近になって、やっとサーバ側の内部の開発に携わるようになってきた。サーバ側の開発では、機能を一つ追加するだけでも全体に影響が及ぶので、関係する機能のソースコードを全て把握してからの作業となる。「研究者の方とは初めに意識合わせをして実装方法と完成形を確認してから作業を始めるのですが、ソースコードの全部を理解しているわけではないので、新しい機能を追加するのに必要な機能が揃っているかどうか、どこまで改造しなくてはいけないのかといったところを把握するのが大変なんです」全部でざっと15万行はあるというソースコードと格闘する日々が続いている。

また、時には実装方法などについてこちらから提案することもあるという。「お客様からの依頼を実現させるとき、UNIXのさまざまな基礎知識が必要となります。問題を冷静にとらえ、柔軟な発想で解決できるようにするためにも、あまりこだわりを持たずに常に情報を集めておき、何か問題が起きたときには、そのたくさんある情報の中から最適な解を選びだして提案できるようにしておきたい。それがお客様のためにも、ひいては自分のためにもなることだと思っています」一つ一つの課題に真摯に対応することで、徐々に成長してきた石橋は、これからも一歩一歩、着実に顧客の期待に応えていく。

※2012年10月時点での情報です

1日のスケジュール

10:30出社
裁量労働制があるので、家で仕事をするときも多い。その場合は9:00頃から作業を開始することも。
11:00午前の仕事
前日の退社前にメモしておいたやることリストに従って作業開始。
13:00ランチタイム
昼休みが決まっているわけではないので、お腹がすいたら食べる。最近結婚したので妻が作ったお弁当を自席で食べている。
14:00午後の仕事
プログラムを書くときは集中して周りの音も聞こえなくなるくらいだが、メールでのやり取りが多いときは調べ物をしながらなので、集中している感じがしないこともある。
20:00退社
翌朝、すぐに作業に取りかかれるよう、帰る前にメールのチェックをして必要なものは対応しておく。

石橋 拓也

第一開発部
第三学群 情報学類 卒業
2001年入社

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