机上デバッグ

第1回 机上デバッグとは

2012.12.25

必要とする知識など:

  • UNIX (含む Linux) 上での C 言語によるプログラミング経験

皆さんは「机上デバッグ」という言葉をご存知ですか?あるいは、実践されている方はいらっしゃいますか?

今回から数回に渡って、「机上デバッグ」に関する解説を行ないます。

プログラマーの方であれば「デバッグ」という言葉はご存知だと思います。「デバッグ」とは、プログラムの欠陥を見つけ出し、それを修正する作業です。

通常のデバッグ作業では、

  • printf を使用する。
  • gdb のようなデバッグツールを使用する。
  • Eclipse などの統合開発ツールを使用する。

といった方法が一般的だと思います。これらはいずれもコンピュータを使用して実施するものです。

しかし、「机上デバッグ」は、コンピュータを使用せず、紙と鉛筆を使用します。具体的には、紙に印刷したソースコードを見て、ノートに鉛筆で記入しながらデバッグを行なう方法です。

それでは、実際に「机上デバッグ」の方法を解説します。まず始めに、対象のプログラムのソースコードを紙に印刷します。次に、ノート、鉛筆、消しゴム、ボールペンを用意します。ここまでが準備です。用意ができたら、対象のプログラムの先頭から、頭の中で 1ステップずつ実行します。この際、プログラム内で使用する変数は、その値を鉛筆でノートに記入します。変数の値が変化した時は、今書かれている値を消しゴムで消してから、新しい値を記入します。

この、1ステップずつ実行と変数値の記入をひたすら繰り返すのが、机上デバッグです。

今回は、簡単に「机上デバッグ」の解説を行ないました。次回は、プログラムコードを提示し、より具体的な方法を説明します。

著者プロフィール

asou

好きな OS は、FreeBSD です。が、最近購入した Mac mini がなかなか快適なので、Mac でいいかなと思うようになってきました。

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