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ACM名取哲、FMぱるるんで『マッチ売りの少女』を語る
1999年10月15日(金)放送のインタビュ−内容より抜粋

Q: 10月 5日から稽古がスタ−トしたと聞きましたが、この時期にはどういったことを中心に稽古するんですか?
名取: ようやくおおまかにせりふを覚えてきたので、これから立ち稽古(せりふを喋りながら動きをつける稽古)に入ります。 今日はとりあえず立って読み合わせをしました。
Q: いつも公演のたびに思うんですが、どうやってあれだけ多くのせりふを覚えるんですか? 覚えられるかどうか心配じゃありませんか?
名取: いつも心配しています(笑)。 他のACMのみんなはどうやって覚えているのか以前聞いたことがあるんでが、一字一句きっちり覚えると言う人もいれば、とにかく情熱的にがんがん入れていくと言う人もいました。 みんなに自分のことを聞いたら、本の全体から覚えて、それから細部を覚えていくタイプだと言われました。 つまり結構いいかげんだと言われました(笑)。 ま〜、一番ゆるやかに覚えるタイプと言うことでしょうか。
Q: 他人のせりふも覚えたりしますか?
名取: 結果的に覚えることになります。 つまり、相手のせりふにいかに関わるか、相手との関係性をいかに見せるか、 そして相手のせりふをどう引き出すか、このことが芝居づくりのベ−スとなるわけです。
Q: 稽古時間についてはどうですか?
名取: 全員集まっての稽古は午後1時頃から夕方までですが、その前の午前中にウォ−ミングアップなどしています。
Q: 稽古はどこでしていますか?
名取: 芸術館地下二階にあるリハ−サル室です。 ちょうど劇場の舞台の大きさと同じくらいのスペ−スですが、ずっといると外の天気とかわからない、もぐらのような気分になります。 今はとりあえずト書きにある舞台セットを忠実に再現した、仮のセットを組んで稽古していますが、これから稽古がすすむとどんどん変化していくと思います。
Q: 今回の『マッチ売りの少女』の台本について話していただけます?
名取: アンデルセンの童話として有名な話をモチ−フに、別役実が戯曲化した本なのですが、 童話の内容そのままではありません。 もちろんマッチを擦る場面とかはあるのですが。今回の公演では、皆さんがもっているマッチ売りの少女のイメ−ジを崩さないように、こころがけています。 悲しいなかにもどこか救いがあるものにしたい。
Q: 内容、スト−リ−については?
名取: 細かいところまで伝えるのはちょっと難しいので、台本を読んでみますね。
...... と言って突然読み始める。「別役実作『マッチ売りの少女』、 舞台中央に古風なテ−ブル…」と台本をタイトル、ト書きを含めて読む名取。 結構しぶい声。途中からBGMが入ってくる。読み終わる。そして…
名取: なんかアンデルセンそのまんまですね(笑)。
Q: 台本を読むと初老の夫婦とかでてきて、2つの物語が交錯する感じですが、実際そうなのですか?
名取: ええ、そうですね。
Q: 登場人物については?
名取: 4人登場します。僕の役は初老の男の妻です。 男が女を演ずるのはどうかと思うところもあるのですが、性を超えたところで、 普遍的な人物が演じられたらと考えています。自分としては楽器のように性を意識しない俳優として今回は演じたいです。
どうぞご期待下さい。



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