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−王朝の舞と響き− 琉 球 芸 能 企画:間宮芳生

生命の純粋な輝きが、南海の島で舞踊と音楽を育んだ
それは始源の美と洗練をあわせ持つ
海の彼岸の芸能に、私たちは何を見る

1999年12月12日(日)
13:30開場 14:00開演
会場:水戸芸術館コンサートホールATM
全席指定 A席3,500円/B席2,500円/ペアチケット(A席100組限定)6,000円
*ペアチケットは水戸芸術館のみ取り扱いとなります。
チケット発売:10月 2日(土)

[第一部]
老人踊 老人老女
若衆踊 若衆ぜい
女踊
二才踊 前の浜
雑踊 浜千鳥
古典音楽独唱
雑踊 鳩間節
雑踊 加那よー天川



[第二部]
組踊 執心鐘入 (琉球版「道成寺」)
舞踊・組踊 宮城 能鳳 宮城流「鳳乃会」会主

嘉手苅 林一 宮城流「鳳乃会」師範

根路銘 広美 宮城流「鳳乃会」師範

嘉手苅 幸代 宮城流「鳳乃会」師範

古謝 徳子 宮城流「鳳乃会」教師

石川 直也 玉城流てだの会教師

阿嘉 修 玉城流翠扇会教師

東江 裕吉 玉城流玉扇福珠会会員

新垣 悟 宮城流「鳳乃会」会員

宮城 昭博 玉城流乙姫要乃会会員

地謡
歌・三線 喜瀬 慎仁 野村流古典音楽保存会師範

比嘉 康春 野村流古典音楽保存会師範

勝連 繁男 野村流古典音楽保存会師範
宮里 秀明 琉球筝曲興陽会師範
嘉数 世勲 野村流古典音楽保存会笹の会師範
太鼓 比嘉 聰 光史流太鼓保存会師範


結髪 小波 則夫
舞台監督 手登根 清
制作協力 大城 學




日本の古典舞踊の動きでは、手、肩、眼、腰などにゆたかな表情があります。それらはことばのように、感情や意味をあらわしますが、琉球の古典舞踊の、きびしく静かな動きは、ずっと抽象的な心の表現だという気がします。ことに印象的なのは、つま先や、背中が「語る」深い表情です。それは琉球の人々の歴史が背負って来た悲しみの表情のように思えるのです。
昭和の戦争で、凄惨な地上戦の戦場になった沖縄。そしていま日本の中の軍事基地問題の大部分を背負わされている沖縄。そんな沖縄の私たちにとっての意味を、すべての日本人はいま真剣に問いなおさなければならない。そのためにも琉球文化の真の姿を知る必要があると思います。でも、だから琉球芸能を見ようというだけではありません。まだ沖縄返還が成る少し前にはじめて見る機会のあった琉球の舞のすばらしさが忘れがたく、あれをまた見たい、見ていただきたいのです。
琉球音楽の音階は、南方ジャワのガムラン音楽と一脈通じるところがあります。そればかりでなく、本土とは別の王朝の歴史を持ち、中国や南アジアの文化との、本土とは違った交わりの歴史を持ち、独特な文化を沖縄は伝えています。ヨーロッパにとってのギリシヤ文明のように、琉球も日本の一地方で、一地方を超える意味を持っているかもしれない。しかもそれは今も生き生きと呼吸している文化なのです。始源的な美とみごとな洗練をあわせ持つ琉球舞踊の静かな動きを見て、表情的な旋律をきいていると、こんな連想が起って来ます。

間宮芳生


琉球芸能の魅力

1429年に成立した琉球王国は、中国・日本本土・朝鮮・東南アジアの国々との間に外交関係をもつと同時に、貿易を盛んに行い栄えました。18世紀初めになると、首里の王城では、君臣の関係であった中国から迎えた冊封使(さっぽうし)をもてなすための芸能である御冠船踊(おかんせんおどり)が盛大に催されるようになりました。沖縄の古典舞踊とは、この御冠船踊のことをさしており、老人踊、若衆踊(わかしゅおどり)、二才踊(にさいおどり)、女踊の<端踊(はおどり)>と楽劇の<組踊(くみおどり)>に分類されます。
老人踊は、めでたい歌詞に乗せて、祝宴や芸能公演の幕開けに、歌い踊られるものです。若衆踊は、元服する前の士族たちが赤色の振り袖の袷衣裳を着て踊る踊りです。二才踊は、元服した青年男子による溌剌とした動きの踊りです。女踊は、華やかなうえに、たいへん優雅な踊りで、古典舞踊を代表する踊りといってもよいでしょう。一方、組踊は、せりふを主として歌と踊りで筋をはこぶ形式の楽劇です。本公演では、組踊の開祖、玉城朝薫(たまぐすくちょうくん)の作品「執心鐘入(しゅうしんかねいり)」が上演されます。これは、本土の歌舞伎などにある「道成寺もの」の物語と筋を同じくするもので、いわば琉球版「道成寺」と言える作品です。
また、「雑踊(ぞうおどり)」は、明治時代の廃藩置県後、禄を失った御冠船踊の担い手たちが宮廷から市井の舞台へ移って誕生した舞踊です。従来の古典舞踊の雰囲気とはちがって、民謡や俗曲を数多く取り入れたり、振りの様式や衣裳などに新たな民衆エネルギーがそそがれ、庶民芸能として定着したものです。
これら沖縄の芸能の数々を、是非ご堪能ください。

大城 學(沖縄県教育庁文化課主幹)



宮城能鳳(宮城流 鳳乃会 会主)Miyagi Noho

1953年、玉城源造に師事、組踊と琉球舞踊を習得。62年宮城能造琉球舞踊研究所に入門。70年、宮城流創設。名取宮城能鳳を拝命。86年、国指定重要無形文化財「組踊」保持者認定。90年沖縄県立芸術大学音楽学部教授となり今日に至る。91年、宮城流鳳乃会創設、会主となる。97年、沖縄県指定無形文化財「沖縄伝統舞踊」保持者認定。国内は勿論、ロサンゼルス、ハワイ、タイ、マレーシア、インドネシアなど世界各地で公演を行う。




宮城能鳳インタビュー

琉球芸能を楽しむためのキーワード集



協力: 全日本空輸株式会社



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