ダニエル・ビュレンヌ展 プレスリリース
ビュレンヌが計測しようとする場所は、これまで<美術が在る>と
考えられてきた場所に限りません。それどころか美術館、画廊といった場所から
積極的に飛び出し、駅、街頭をはじめ、さまざまな場所にストライプを
出現させてきました。そうした行為は、既存の美術のあり方、制度を批判する
ことにつながります。それ故に、ビュレンヌが美術館で展覧会をするということは、
特別な意味をおびてきます。つまりビュレンヌの展覧会とは、美術館を批判し、
解体し、自分の作品として再構成する、ということなのです。
ビュレンヌは
磯崎新の設計した水戸芸術館に
インスピレーションを得て作品を
構成 し、建物自体を「作品を展示する美術館」から「自分の作品」へと変えて
しまいます 。そこには、建物そのものへの批判があるだけではなく、美術館と
いう概念や美術館と作家との関係をのりこえようとする意思があります。
ビュレンヌがはじめて水戸芸術館を訪れた時に感じたのは、磯崎新が生み出した
「透きとおった光」でした。その「光」をいかに変容させ自分のものとするか、
というところから展示プランは始まりました。光を変容させるために鏡が多用され、
その光に目に見えるエネルギーを与えるために色彩が使われ、錯綜した空間を
測るためにストライプが出現します。
本展覧会は、美術の新しいあり方を求めて活動してきた水戸芸術館現代美術
センターが、さらに新しい展覧会の概念を提示するものであり、ビュレンヌの
言う「計測し 直し」の美術館における壮大な実例となることでしょう。
なお本展会期中には、ギャラリー・コンサートとダンスの公演、また、 ダニエル・ ビュレンヌへのインタビュー・ショーや日仏の関係者を招いての 連続トークショーを下記の日程で開催いたします。
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