特 集

私達が心に刻んだこの一点(1)


私たちが皆さんとともに作品を語り合うようになったのは1993年からですが、開館以来の熱心な現代美術ファンでもありました。7年間、多くの作品を鑑賞し、たくさんの思い出が残りました。それらの中から特に心に刻みこまれた一点を紹介します。もしも、皆さんと一致する作品があったら出会いの時に語り合うことにしましょう。


■イチハラヒロコ:私のことは、彼にきいて

夏のワークショップ94 こんどはことばの展覧会だ-1994
撮影:貝塚貴子

初めは面白いとは思っていたが誉めなかった。それで「ちょっと気になって」いた。次のレセプションで「最近、わかるようになりました」と言ってあげた。その次のレセプションでの挨拶で嬉しそうにしてくれたのでほっとした。作品を前にして思考停止状態となった。見聞きして知っているのはたったの数名。イチハラのことを「きける」のは黒沢伸だけ、どうにもならない。最近は「管理社会では自分のことを一番よく知っているのは自分ではなく彼なのだ」と、あの作品は語りかけてきている。(所伸郎)

*本ページの内容は、1997年2月1日発行当時のものです。



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