アンケートより 


 およそ2ヵ月半にわたるジェニー・ホルツァー「ことばの森で」の会期中、たくさんの方が芸術館を訪れて下さいました。みなさんは、ジェニー・ホルツァーの作品をどのようにご覧になったのでしょうか。


言葉の持つ直接性、間接性について考えさせられた(部屋が全体的に暗かったので、おバケ屋敷の雰囲気も楽しめた)。

(21歳 女 那珂湊市)


テーマが“無益な死”ということで、日常私たちがあまり実感のわかない戦争や暴行についての作品だったので、わかりにくいところがありました。しかし、戦争での人間の狂気みたいなのが、リアルに表現されており、日常生活で実際に私たちも考えなくてはならない問題だと感じました。

(22歳 男 国分寺市)


みにくかったけど、おもしろかった。

(9歳 女 水戸市)


光の明滅で、自分がどこにいるのか忘れるのは、私だけだろうか。常日頃から言葉というものを身にもてあましているけれど、この展覧会のおかげでより恐ろしくおもう。言葉に浸食されるようで、少し気分は悪い。言葉は流れているだけだけれど、自分が埋もれてしまうようで恐いのは、自分がおバカさんだからだろう。

(24歳 女 柏市)


えいごのあかてんのやつが、おもしろかった。わけは、もじがいろいろかわっているから。

(8歳 女 水戸市)


チカチカと電光掲示板が光っていた部屋で、しばらく生活してみたいように思った。

(20歳 女 世田谷区)


ポップな表現で、ヘビィーなコトを言う新しいタイプの詩人のような気がした。  (26歳 男 千葉市)
かんおけなどあり夏にぴったりだと思った。

(7歳 女 水戸市)


広い展示スペースにあざやかな光が満ちていて、言葉の意味するところのものだけでなく、その神秘的・崇高な雰囲気が感じられた。屋外の作品にはない空間的広がりを感じた。近よってみるとデジタル板の文字の流れが目まいを起こす程、迫力のあるものであったのも身体的感覚として印象的だった。        

(21歳 女 世田谷区)


特に電光掲示板が何枚もあるスペースは、ただ、ただ、“すごい”と感動させられた。でも、本当は、強烈なメッセージを訴えているのに、見た目のキレイさや華やかさにばかり心がうばわれてしまっていた気もする。        (20歳 女 仙台市)
暗闇の中で静かに光っていることばたち。それが、沈黙で叫んでいるような気がしました。エイズの人々の心を見たような気がします。

(20歳 女 市川市)


短言ながらその時々の環境・心情がえぐりだされて余韻がある。「ことばアート」として独特の新境地。身近な若者ウケする企画。ホンネに惹かれて神奈川から駆けつけた。満足、来た甲斐あった。

(71歳 男 大和市)


もじが光って動くのが、おもしろかった。

(8歳 女 水戸市)


「ことばの森で」はインパクトが強すぎてきもち悪いぐらいだった。「ことばの展覧会」はいい。心にずっしりくるものもあった。

(21歳 男 相模原市)


ジェニー・ホルツァーのいいたい心のことがわかった気がする。とてもよかったです。ジェニー・ホルツァーさんガンバレ!!

(14歳 女 水戸市)


目がつかれた。気分が沈んでしまった。怖かった。      

(20歳 女 習志野市)


非常に闘争的・前衛的というのが最初の印象です。しかし御本人の話を聴くにつれ、まだ、大きな希望を他者に持っている人だなということがわかりました。間にあわなくなる、後悔するという感じが、どの作品からも感じられました。

(23歳 男 北区)


ヒトヘヤ ヒトヘヤノ ツカイカタガ ダイタン。ジェニー・ホルツァー ニハ オドロカサレタ。デモ スコシ メ ガ イタイ イタイ。ワザワザ トウキョウ カラ キテ ヨカッタ。     

(24歳 男 国分寺市)


言葉の「暴力」を感じた。目から入ってくる言葉の情報を脳が処理できず、次第にまひして恐怖をおぼえた。興味深い作品だった。

(27歳 男 大田区)


パソコンゲームがおもしろかった!! おはかのホラーが楽しかった!!

(11歳 女 鹿島郡鉾田町)


「スーパーひたち」の中も「マイム」の壁も街中がギャラリーになったようでうれしく思いました。       

(31歳 女 水戸市)


 その他、紙面では紹介しきれませんが、興味深い意見がたくさんありました。大量のアンケートを読んで、20代、あるいは60代、70代の方の意見はとてもおもしろかったのに対して、なぜか30代から50代くらいの方の声が、極端にそっけない、あたりさわりのないものが多かったことに気づきました。この世代は生活や仕事が忙しいから、と言えるかもしれませんが、それよりも、自分の知らないものに出会った時、感じたことをそのままことばにしてみようとする気持ちが少ない感じを受けました。小学生ぐらいの子供たちは、未知のものに対する順応性に富んでいて、“こんなこと言ったらおかしい”と気にすることはあまりないようです。作品に出会った時に感じたことがそのままことばになっていて、生き生きしているのが印象的でした。 (工藤)

*本ページの内容は、1994年12月1日発行当時のものです。



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